写真がつなぐ信頼のご縁

フォトグラファーとして活動していると、
「一度きり」では終わらない、
ご縁が少しずつ深まっていく瞬間に立ち会えることがあります。

ゆあさあさこさんとの撮影も、まさにそんなご縁の積み重ねでした。

クリスタルボウルの奏者として全国でご活躍されているあさこさん。
最初にお声かけいただいたあの日から、
神戸、奄美、
そして撮影パーティF1.5へと
何度もご一緒させていただいています。


最初の出会いは
神戸・異人館での演奏会撮影

あさこさんとの最初のご縁は、
神戸・異人館でのクリスタルボウル演奏会の撮影でした。

カメラマンを探されていたあさこさんに、
なんと
予約の取れないほど人気の美容師・なかざわまりさんが
「利恵さん、いいよ」と私のことをご紹介くださったそうなんです。

お仕事にもこだわりを持ち
信頼されているまりさんが
数あるカメラマンの中から私を選んでご紹介してくださったこと。
あのときのご縁には、本当に感謝の気持ちしかありません。

そこから、あさこさんとの出会いが生まれて、
こうして何度も撮影をご一緒させていただくご縁につながっていきました。

Instagramをご覧になり、

「写真で表現されている色がとても上品で美しく、
クリスタルボウルの世界観ととても合うと思いました」

と感じてご依頼くださいました。

仕上がりの写真も
あさこさんが思い描かれていたイメージ通りだったとのことで、
「やっぱりお願いしてよかった」と感じてくださったそうです。

2回目の演奏会でも、またご連絡をいただいて。
そこから何度も撮影をご一緒させていただくようになりました。

撮影のたびに、その場の空気と
あさこさんの音の世界がふわっと重なって、
その瞬間に立ち会えることが
私にとってもすごく特別な時間になっていきました。

クリスタルボウル奏者・ゆあさあさこさんのHPはこちらから


奄美大島リトリートへの同行撮影

演奏会での撮影を重ねたあと、
次にお声かけいただいたのが
奄美大島でのリトリート同行撮影でした。

奄美の自然の中で過ごすその時間は、
いわゆる「非日常」ではなくて、
もっと静かで、もっと深い
どこか神聖な空気に包まれていました。

音も、風も、言葉さえも、
すこしゆっくり流れているような──そんな感覚。

あさこさんのクリスタルボウルの響きが、
海や森の空気とひとつになっていくようで、
そこにいた私たちの内側にも、
じんわり染み込んでいくのが感じられました。

とてもやさしくて、深くて、忘れがたい時間でした。

なかでも印象に残っているのは、
“神様の島”と呼ばれる加計呂麻島でのひととき。

ガジュマルの大木の下で響いた音に、
木々の間から差し込む光がふわっと重なって、
その瞬間、空間がスッと静まるような感覚があって。

思わず息をのんでしまうくらい、
美しく、心が澄んでいくような時間でした。

その場に立ち会えたことが、本当にありがたくて、
今でもふと、あの空気感がよみがえることがあります。

あのときは、ただ「記録する」というより、
空気ごと、感情ごと、まるごと写真に残したい──
そんな気持ちでシャッターを切っていました。

そして実はあのリトリートの時間、
私自身にも忘れられない出来ごとがいくつか起きていて。

撮る側でいながらも、
ふとした瞬間に心がふわっと揺れるような場面が何度もあったんです。

不思議なくらい気持ちが動いて、
あとになっても、あの時間のことはちゃんと輪郭を持って残っています。

きっと、あの場に流れていた空気や音、
あさこさんの奏でる音色、そこに集まった方々──
すべてが重なったからこそ、
あんなにも深く残ったのだと思います。



撮影をご一緒する中で、
あさこさんが感じてくださったこと。
そして、フォトグラファーを選ぶときに
大切にされている視点についても、言葉にしてくださいました。

なにより印象的だったのは、
「ただ綺麗な写真を撮る人」ではなく、
どんな想いで、どんなまなざしで
誰のために撮っているか。
そこまでしっかりと感じ取って
選んでくださっているということでした。

あさこさんが大切にされているポイントは
こんな風に話してくださいました。

  • 感性が見えること
  • 色味が美しく、他と同じに見えないこと
  • 誰が撮ったかわかる写真であること
  • イベント撮影に慣れていて、安心して任せられること
  • 事前のヒアリングや意思疎通がスムーズなこと
  • 写真の「使い道」まで考えて撮ってくれること

どれも、わたしが日々撮影に向き合う中で
大切にしていることばかりです。

だからこそ、

利恵さんは、これが全部そろっている!!!

と、言ってくださったときには、
胸がいっぱいになりました。

信頼って、
一緒に過ごした時間や場面の中で、
少しずつ、でも確かに育っていくものなのだと
あらためて感じた瞬間でした。

そして、F1.5へとつながったご縁

それまでのご縁の積み重ねの中で、
あさこさんがスタッフとして関わられていた
F1.5の撮影パーティでのこと。

フォトグラファーが複数名必要になったタイミングで、
ふと私のことを思い出してくださり、
「利恵さんなら、安心して任せられるから」
と、主宰の水野博文さんにご紹介くださいました。

その言葉を聞いたとき、
あさこさんとのこれまでの撮影や時間が、
一つの信頼として形になったようで
胸がいっぱいになりました。

実は水野さんのことは、
以前からあさこさんの素敵なお写真を撮られていたことで存じ上げていて、
その世界観や発信に触れながら、
「すてきな方だな」と感じていたのです。

さらに、ほかのフォトグラファーのみなさんも
それぞれの場で活躍されている方ばかり。
そのお名前を聞いたとき、
正直ちょっぴり気が引ける気持ちもありました。

でも同時に、
そんなすばらしい方たちと実際に会ってみたい。
その場でどんなふうに撮影されているのか、
その「仕事ぶり」を間近で感じてみたい──
そんな想いも、心の奥から湧き上がってきました。

迷いはあったけれど、
それ以上に「飛び込みたい」という気持ちのほうが強くて。
わたしは迷わず、その一歩を踏み出しました。


ご縁から生まれた言葉が、次の誰かへ

あさこさんが残してくださったご感想の中には、
わたしとの撮影だけでなく──
これから「撮られること」にちょっと勇気が出ない方の背中を
そっと押してくれるような、そんなメッセージもありました。

撮影に迷っている方へ、あさこさんからのメッセージ

「自分でお仕事をされている方で、撮影に躊躇しているなら、
その迷っている時間がもったいない。今ですよ!」

そんなふうに、迷っていた自分に向けるような力強い言葉を
あさこさんはくださいました。

撮ってもらったときの気持ちやエネルギーが、
あとから写真を見るたびにふわっとよみがえってきて、
その後の行動や、仕事への向き合い方にも
自然と影響してくるような──
そんな感覚があるのだとおっしゃっていました。

「SNSに出す写真で、お客様の層が決まる」
そんな時代だからこそ、写真が与える印象はとても大きい。

利恵さんの写真は、SNSの見せ方が整うだけじゃなくて、
それを見る“自分のマインド”まで変えてくれるような気がしています。

そんなふうに受け取ってくださったあさこさんの言葉に、
わたし自身も、またあらためて写真の力を感じさせてもらいました。


ご縁に感謝して

神戸、奄美、そしてF1.5へ。
ひとつひとつの出会いの中で、
信頼を重ねていただけたことに
心から感謝しています。

これからも、
その人らしさや、その場の空気がふんわり伝わるような、
そんな写真を、大切に紡いでいきたいと思っています。

撮影というひとときが、
その方のこれからの一歩を
あたたかく照らすものになりますように。

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