3か月伴走カメラレッスン Episode 4
同じ景色なのに、こんなにも違う。
Episode1では「はじめの一歩」。
Episode2では、皆さんが抱えていた不安や、
それでも一歩踏み出してくださった想いを。
Episode3では
「まずは写真を楽しむこと」から始めたレッスンについて
お話ししました。
今回は、私がこの3か月で何度も感動した出来事について書いてみたいと思います。

写真に正解はありません。
撮影会が始まった頃
よくこんな質問をいただきました。
「何を撮ればいいですか?」
「どこから撮ればいいですか?」
そのたびに、私はこうお伝えしていました。
「写真に正解はありません。」
何を「きれい」と感じるか。
何を「かわいい」と思うか。
それは人それぞれ違います。
だからこそ、同じ場所にいても
同じ写真にはならないのです。
同じ景色なのに、一人ひとり違う。
撮影会では
同じ時間に、同じ場所を歩きます。
でも、出来上がった写真は
驚くほど違います。
少しアンダーで
しっとりと空気感を表現する方。
光をたっぷり入れた
ハイキーでやさしい写真が好きな方。
花にぐっと近づく方。
景色全体の空気を大切にする方。
それぞれに「好き」があって、
それぞれに「らしさ」がありました。
私はその違いを見るのが
本当に楽しみだったのです。

質問が変わっていきました。
撮影会を始めた頃は、
「何を撮ればいいですか?」
そんな質問もあったのですが
回を重ねるごとに、質問の内容が少しずつ変わっていきました。
「この花がかわいくて撮りたかったんです。」
「この光がすごくきれいで。」
「こんな雰囲気で撮りたかったんですが、
思うように撮れなくて…。どうしたらいいですか?」
私は、その変化がとても嬉しかったのです。
もう「何を撮ればいいか」を探しているのではなく、
「撮りたいもの」が見えている。
あとは、そのイメージをどう写真で表現するか。
そこを一緒に考えればいい。
レッスンも、自然とそんな時間に変わっていきました

機材を選ぶ理由も変わりました。
もう一つ、嬉しかった変化があります。
「もっと背景をふんわりぼかしたい。」
「この空気感を、そのまま写真に残したい。」
そんな想いが少しずつ生まれ
今使っているカメラやレンズでは表現しきれないことにも
気づくようになりました。
そして、新しいカメラやレンズを
迎えられた方もいらっしゃいました。
でも、それは決して新しい機材が欲しかったからではありません。
「こんなふうに撮りたい。」
その想いが、はっきりしていたからです。
機材が変わったことよりも、
撮りたい世界が見えてきたこと。
それが、この3か月で生まれた大きな変化だったように思います。
「これでいいんだ。」
講座を終えたあと、ある受講生さんがアンケートにこんな言葉を書いてくださいました。
「自分の撮る写真が好きになれず、自信が持てなかった私が、利恵さんに何度も『かわいい!』と言っていただけたおかげで、自分の世界観で撮る写真がこれでいいのだと思えるようになりました。心より感謝いたします。」
この言葉を読んだとき
本当に嬉しく思いました。
私は皆さんに
同じ写真を撮ってほしいとは思っていません。
その人だけが見つけた光。
その人だけが「かわいい」と思った景色。
その人だけの感性。
それこそが
その人らしい写真だからです。
写真は、その人らしさを映すもの。
写真は、上手に撮ることだけが目的ではありません。
自分だけの「好き」に気づくこと。
そして、
「この写真、私らしい。」
そう思える一枚が
少しずつ増えていくこと。
それが、この3か月で皆さんと一緒に見つけた
一番大きな宝物でした。
次回予告
Episode 5
「見える世界が変わった。」
写真を始めたことで変わったのは
撮り方だけではありませんでした。
毎日の景色が少しずつ変わり
「何気ない日常」が愛おしく感じられるようになった3か月。
皆さんから届いた言葉とともに
シリーズ最終回をお届けしたいと思います。

お問い合わせ
どうぞお気軽にお問い合わせください

